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zoom RSS 映画「アルジェの戦い」

<<   作成日時 : 2017/03/20 22:39   >>

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 「アルジェの戦い」はいうまでもなく51年前に公開された名作。そのデジタルリマスター版をジャック&ベティで見てきた。初公開の時に私はこの映画を見ていない。でもあの頃この映画がど受けとめられていたかは知っている。一言で言えば「被抑圧者の叫びは暴力の形をとっても当然」ということだ。対抗暴力の肯定といえる。ヤクザ映画で我慢に我慢を重ねてきた主人公が「死んでもらいます」とドスをふりかざすのに通底している。

 50年後、この映画を見て思うのは、私たちはそれを肯定しようと否定しようと、被抑圧者の最後のより所としての暴力が厳然として存在し続けているということだ。50年たっても世界には被抑圧者の暴力を誘発する理不尽さが満ちているからなのだろうか。枕詞のように「テロや暴力は論外だが…」という常套句が通用する世界とは別次元の場が世界にあるのだ。

 今現在、私たちが対抗暴力について言いよどむのは、50年前と異なって何が対抗暴力なのかが自明とばかりは言い切れないからだ。イスラエルの支配に対してパレスチナの民衆が時には暴力をもって抵抗することと、ISのテロとは何が共通しているのかいないのか。19世紀の帝国主義支配に両者は淵源をもっているからといっても、現実の姿はあまりにも差異が際立っている。アルジェリア解放戦争、ベトナム解放戦争、反アパルトヘイト、東欧の民主化等々、1990年頃まで虐げられた者たちが国民国家(民族国家)を樹立し世界は確実によりよい方向に進むと信じられていた。しかし、現実の様相はあまりに混沌としている。「アルジェの戦い」は今もリアリティを失っていないと同時に、その先にある世界について考えることを求めていると感じさせられて。


 

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