北小路敏の死

 2日ほど前の新聞で北小路敏が死んだと読んだ。74歳だった。20年以上にもなるかと思うが、その名前を耳にすることはとんとなかった。だから最近の北小路敏が何をしていたのか全く知らない。でも、最後まで革命家であり続けたいと思っていたのは確かな気がする。
 北小路敏は60年安保の時の京大ブントで全学連の指導部として全国に名を知られた人物だった。といっても私は同時代的に彼の名を知っていたわけではないのだけど。安保後、ブントを去って革共同中核派の結成にに加わって、以後一貫して中核派の表の顔をつとめていた。安保ブントといえば、ブントの志を失わず精神科医として活動していた島成郎もいしばらく前に死んでいる。
 60年安保当時の大学生は70年安保の時に比べればまだまだエリートだった。だから、北小路や島のように愚直に自分の志のままに生きた人たちがいる一方で、高級官僚か共産党エリートか全学連か、どれをとっても権力志向という点では変わらない、そんな生き方をした連中もいる。全学連幹部でいえば香山健一とか西部邁といった顔ぶれになる。安保全学連の人々が別に反権力的な活動を続けなければいけないとは私も思わない。でも、彼らが世の中を変えたいと熱望した動機は、弱いものにこそ日が当たる社会を作りたいということではなかったのだろうか。香山や西部のその後の軌跡はそうした初志からおよそかけ離れたものになっていると思う。
 ひるがえって70年安保というか全共闘はどうだったのだろう。「おいしい生活」「ニューファミリー」…装いの新しさは否定しないが、でも消費文化の心地よさにどっぷりつかって今では還暦、年金逃げ切り組と若者にいわれて反論できるほどの生き方をしているだろうか。

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  • 北小路敏さんに謹んで哀悼の意を表します

    Excerpt:  ブログを更新したり、レスをお返ししたりの時間がほとんどとれない中、迷ったのですが、やはり先人への敬意という意味でも書いておくことにします。中核派の元幹部で病気療養中だった北小路敏さんがお亡くなりに.. Weblog: ブログ「旗旗」 racked: 2010-11-24 03:39