フィンランド映画「希望のかなた」

 横浜のジャック&ベティでアキ・カウリマスキ監督作品「希望のかなた」をみてきた。最近のJ&Bは広く存在が知られるようになったのかとにかく観客が増えてきて下手をすると入場できなくなるので要注意だ。  監督のカウリマスキは知る人ぞ知る人らしいが、私は名前も作風も知らないまま見にいった。ハリウッド映画や日本の「感動もの」だけが映画だと思…
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映画「否定と肯定」

 イギリス映画「否定と肯定」を見てきた。緩むことがほとんどない緊密な構成の映画にうなってしまった。これほど水準の高い映画なのに、東京で1館、神奈川で2館しか上映されていない。本気でいい映画を見せたいという情熱が大手配給会社になくなってしまったのだろうか。タイトルも得心いかない。原題は「否定」なのに邦題は「否定と肯定」、なんで?両論併記し…
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韓国映画「密偵」

 韓国映画「密偵」を相鉄ムービルで見てきた。主演はソン・ガンホ、監督はキム・ジウン。昨年韓国で750万人の観客を動員した映画だ。  時代は1920年代初頭の日帝統治下のソウル。日本の統治機関である朝鮮総督府の警察は、朝鮮独立をめざして武力闘争を行っている義烈団(指揮官をイ・ビョンホン、ソウルでの実行責任者を実力派として売り出し中の…
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国立歴史民俗博物館の企画展「1968年」

 11月10日に千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館(歴博)でやっている企画展「1968年」を見に行ってきた。たった50年前の時代をテーマにした企画展を歴博でやるようになったとはびっくり。そのチャレンジ精神に敬服すると同時に、「そうか1968年は歴史の一部になってしまったのか」という思いが湧いてきた。あの年私は高校3年生だったから、若かりし自…
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映画「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー」

 瀬長亀次郎という名前は沖縄ではもはや知らない人がいないほどの伝説上の人物だが、本土では知らない人の方が多いかもしれない。この映画はタイトルそのままの生き方をした不屈の人瀬長亀次郎(1907~2001)の生涯を伝えるドキュメンタリーであり、また戦前から現在まで連綿と続く沖縄差別とそれにあらがい続けた沖縄の人々歴史を描いたものである。 …
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念願の瑞牆山

 瑞牆山に登ってみたいと思うようになってたぶん40年以上になる。花崗岩の岩峰がにょきにょきとそびえ立つどくとくの山容は忘れがたい。たかだか2200メートル、アプローチもそれほど不便ではない。なのに行きそびれていた。    10月8日(日)中央線の韮崎に降り立った。10時40分だからのんびりしたもの。今日は1時間しか登らないの…
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韓国映画「新感染」

 ちょっと遅くなったが韓国映画の「新感染」(監督ヨン・サンホ)を見てきた。時期遅れで平日とあってさすがに客は少なかった。映画はエンタメとしてよくできていた。総じてエンタメとしての総合力が韓国映画は高い。  ストーリーはゾンビものの王道で、突然発生した(どうもバイオ企業から漏れ出たらしい)新型ウィルスがパンデミックをおこし人々を恐怖…
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三上千恵監督「標的の島 風かたか」

 沖縄の反基地闘争をテーマにした三上監督の「標的の島」「戦場ぬ止み」に続く作品。「風かたか」は「かじかたか」と読み。風よけという意味だという。  映画の舞台は、自衛隊基地の建設が進む石垣島、宮古島、米海兵隊基地建設が進む辺野古と高江だ。この映画は2016年までの各地の戦いを記録しているのだが、それ以降も事態はさらにきびしくなってい…
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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

 ケン・ローチの新作。ぶれずに社会派の姿勢を貫き通している映画だ。ヨコハマのジャック&ベティでみてきた。30分前には満席でチケットは売り切れというのは初めての経験だった。  映画のテーマは現代イギリスの貧困とその中で生きる人々のたくましさと優しさだろう。主人公のダニエルは心臓病のために大工ができなくなり、福祉制度の給付を申請するの…
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お辞儀のある光景

 先日、つきあいで伊勢志摩を旅行してついでに伊勢神宮に立ち寄った。外宮に行くのは初めてでもあり、20年ぶりの伊勢旅行は楽しかった。伊勢神宮の境内に何カ所か人だかりがするところがあって、人気のパワースポットになっているらしい。数個の石に向かって手をかざしたり、欄干の擬宝珠をなでたり、若い人が熱心だった。  20年前はどうだったのか記…
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山本雄二「ブルマーの謎」

 「ブルマーの謎」という書名から何やらいかがわしいきわものめいた内容を想像するかもしれないけれど、しごく真面目な本だ。著者の山本雄二という人については何も知らない。  ブルマーの何が謎なのか。60歳以上の人なら、1960年代まで女子の体育着といえばカボチャ型のブルマーが一般的だったのに、いつのまにか体型を浮き彫りにするぴったり型に…
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映画「娘よ」

 岩波ホールでパキスタン映画「娘よ」を見てきた。日曜日の午後にもかかわらず3割程度の入りだった。  パキスタン映画が公開されるのは本作が最初なのだという。母親が娘を守って逃避行をする物語といってしまえば実にシンプルな映画といえる。だがこの単純な筋書きの肉付けは日本映画ともハリウッドとも似ていない。  舞台はパキスタンの山岳地帯で…
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映画「アルジェの戦い」

 「アルジェの戦い」はいうまでもなく51年前に公開された名作。そのデジタルリマスター版をジャック&ベティで見てきた。初公開の時に私はこの映画を見ていない。でもあの頃この映画がど受けとめられていたかは知っている。一言で言えば「被抑圧者の叫びは暴力の形をとっても当然」ということだ。対抗暴力の肯定といえる。ヤクザ映画で我慢に我慢を重ねてきた主…
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映画「海は燃えている」

 タイトルからは戦争映画を連想するかもしれないが、ユニークなドキュメンタリー映画である。イタリアのジャン・フランコ・ロージ監督が北アフリカからの難民が押し寄せるイタリアの島に1年半滞在して完成させた作品でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞している。    島の名はランペドゥーサ島といい、シチリアとチュニジアの間に浮かぶ人口5000人の島…
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映画「アイヒマンを追え!」

 横浜ジャック&ベティでの最終上映日にまにあった。9時上映とあって客は少ない。  ここ数年のうちに、戦後ドイツでのナチスの戦争犯罪を追及した映画が「ハンナ・アレント」「顔のないヒトラーたち」そして「アイヒマンを追え!」が上映されている。ドイツ人の執念深さは、日本人が集団的記憶喪失を選んでいることと対照的だ。  映画は実話をもとに…
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映画「沈黙」

 スコセッシの話題作「沈黙」を見てきた。客の入りはあまりよくないだろうという予想に反して横浜のムービルは半分近くの席がうまっていた。遠藤周作原作?巨匠スコセッシの作品?テレビでよく取り上げられている?理由はよくわからない。  もう原作の細かいところは忘れてしまったが、冒頭とラストを除いて原作にそれなりに忠実に作られているように思え…
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永井愛「ザ・空気」

 先週末、東京芸術劇場で永井愛の新作「ザ・空気」をみてきた。いつものことだが満席、観客の8割は女性だったのではないか。  舞台はテレビ局のニュース編集部。政府に批判的な特集番組の放映直前、内容を改変しろという圧力が現場にかかってくる。圧力が誰からなのかは示されない。まさしく「ザ・空気」が現場に浸潤し、じわじわと現場は追い詰められて…
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15000円フリー切符で青森・秋田へ

 JR東日本の大人の休日倶楽部会員用フリー切符でまたまた東北弾丸旅行に行ってきた。15000円で4日間新幹線を含めて乗り放題と聞けば安物買いが身上の我が身としては行かざるを得ない。  1月29日(日)はやぶさに乗車して新青森をめざした。列車で青森をめざすのは46年ぶり。夜行急行だった。当時は特急で8時間、急行なら12時間かかった。…
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映画「ヒトラーの忘れもの」

 今年最初の映画はデンマーク・ドイツ合作映画の「ヒトラーの忘れもの」だった。横浜のジャック&ベティはけっこうな賑わいで、この映画でも客席の半分が埋まり、そのあとの上映作品「ブルーにうまれついて」(ジャズトランペッターチェット・ベーカーの生涯を描いた映画)はもっと多くの客が待機していた。  「ヒトラーの忘れもの」の英語原題は「LAN…
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「すごいぞ日本」病

 日本のGDPは世界何位かと問われれば3位だと答えられる人は多いだろう。2位と答える人がいたら、その人の頭は10年以上遅れているというべきだ。    さて、1人あたりGDPは世界何位だろう。3位ではなさそうだが、はて?ドルベースでいうと2015年は世界26位なのです。OECD 諸国に限れば20位となります。GDP2位の中国がすぐに気…
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