テーマ:映画

台湾アニメ「幸福路のチー」

 台湾のアニメを初めてみた。ソン・シンイン監督作品の「幸福路のチー」、ただし吹き替え版だった。粗い画面かもしれないが大人の鑑賞に堪える作品だった。日本のアニメの多くがジャリ向けか、絵はきれいでも内容は空疎かおセンチなだけなのに対して、こちらは台湾社会の同時代史を背景にしっかりすえた少女の成長物語となっている。最近中国映画は元気がないよう…
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韓国映画「パラサイト」

 ポン・ジュノの新作でカンヌのパルムドールを獲得した作品ということで期待しながら横浜ららぽーとに行った。新宿なんかと違ってここはファミリー向けのシネコンなので、平日昼では客は30人ほどだった。話題の韓国映画とあって若い人もいた。  さて映画だが期待に違わずとにかく面白かった。先が読めない展開に「やられたな」と思った。通りに面した半地下…
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寅さんと「キューポラのある街」

 今年最初の映画として「男はつらいよ お帰り寅さん」をみてきた。そして年末に録画しておいた「キューポラのある街」をみた。いろいろな感想はあっても一言で言えば寅さんは懐かしかった。みんな死んじゃったなあ。寅さんに若かりし頃の吉永小百合の姿があった。それで「キューポラのある街」をみようと思った。  寅さんの第一作は1969年、前年に放映さ…
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映画「家族を想うとき」

 ケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき」を1週間ほど前にみてきた。社会派の代表的監督としてケン・ローチはメッセージ性の強い作品を送り出してきた。虐げられたものに光をあてる作品には何らかの救いが見られた気がするのだが、「家族を想うとき」はそれが直接には見あたらない息苦しさが見終わったあとに残った。カタルシスがないといえばいいのか。 …
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映画「ジョーカー」

 ハリウッド映画は年に1,2本しかみない。嫌いなわけではなくて優先順位がいまいち低いからだ。以前、バットマンの映画でヒース・ロジャース演じるジョーカーにいたく感心したので、今度のそのものずばり「ジョーカー」もぜひとも見ておこうと思った。  トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演。人気司会者役は見たことあってなかなかの存在…
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映画「帰れない二人」

 初期作品の「プラットホーム」以来、ジャ・ジャンクーの監督作品をなるべく見るようにしている。激変する中国社会を背景に一所不住のさすらっていく人びとが常にテーマになっていた。だから必ずロードムービーになる。  最近作の「帰れない二人」も同じだ。2001年から17年間の時の流れの中で、大同から長江上流の奉節、さらには新疆のウルムチまでを漂…
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映画「米軍が最も恐れた男カメジローの生涯」と「太陽がほしい」

 二日続けてドキュメンタリー映画を横浜でみた。まず「米軍が最も恐れた男カメジローの生涯」(佐古忠彦監督)。前作「米軍が最も恐れた男その名はカメジロー」の続編になる。沖縄人民党を率いて米軍政と真っ向から対決した瀬長亀次郎の生涯を描いたのは共通するが、1950年代から書き継がれた日記を素材としながら亀次郎の素顔に迫ろうとしているのが本作の特…
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映画「新聞記者」、役者さんたちの勇気に拍手

 話題の映画「新聞記者」(監督藤井道人、製作河村光庸)を見てきた。横浜港北ニュータウンのシネコンは平日の午後ならガラガラのはずが8割方の客の入り、これなら都心の新宿ピカデリーなら満席になってもおかしくはない。  誰がどうみたって安倍政権がモデルの政権(映画では直接は誰も登場しない)のスキャンダルを追う女性記者(シム・ウンギョン)、…
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映画「主戦場」にのけぞる

ユニークな話題のドキュメンタリー映画を遅くなったがようやく横浜ジャック&ベティでみてきた。ほぼ満席。上映館は神奈川ではここだけだから当然か。 この映画はアメリカ映画という分類になるらしいが、舞台は日本、テーマは「従軍慰安婦の何が真実なのか」。監督は日系アメリカ人で日本に留学経験のあるミキ・デサキ。 映画の基本は、従軍慰安婦が日本…
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韓国映画「金子文子と朴烈」

 横浜ジャック&ベティで韓国映画「金子文子と朴烈(パクヨル)(原題「パクヨル」、英語題名Anarchist from colony」をみてきた。なかなか不思議な映画だ。映画の舞台は関東大震災直後の日本、登場人物たちのセリフ総量の大半は日本語で一部韓国語、俳優は韓国人、在日韓国人、わずかの日本人。監督は「王の男」で知られるイ・ジュンイク。…
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韓国映画「共犯者たち」

 前回見た映画は「記者たち」だった。イラク戦争の真相を報道したアメリカニュース社の記者たちが主人公だった。「共犯者たち」はドキュメンタリー映画で、李明博政権、朴槿恵政権下の言論弾圧に抗した国営放送のMBC、KBSの記者たちが主人公である。  「記者たち」と「共犯者たち」との最大の違いは、アメリカではニュース社が社としてブッシュ政権…
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映画「記者たち」

 ハリウッド映画の「記者たち」をみてきた。監督は「スタンドバイミー」で知られるロブ・ライナー。実話を映画化したこの映画、今の日本にどんぴしゃといった内容だった。  9・11で愛国主義の嵐が席捲するようになったアメリカでは、報復のためのアフガニスタン出兵後、ブッシュ政権はイラクとの戦争を画策し始める。イラクのフセイン政権がアルカイダ…
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ドイツ映画「小さな独裁者」

 横浜のJ&Bでドイツ映画「小さな独裁者」(監督ロベルト・シュヴァンケ)をみてきた。期待どおりの秀作だった。監督も俳優さんも誰も知らなかったけれど記憶に残る作品となった。  ドイツ降伏直前の1945年のドイツ、兵士の士気は下がり逃亡兵が相次いだ時期が舞台である。おそらく新兵のヘロルトは脱走して逃げるさなかに放置された軍用車の中にナ…
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映画「ザ・ビッグハウス」(想田和弘監督)

 想田和弘監督の「ザ・ビッグハウス」を横浜のジャック&ベティで見てきた。この映画は昨年封切りされてからかなりたっているのだが、その時は見損なっていたのでようやくという感じ。この映画は今までの作品が単眼的な展開だったのに比べて複眼的という違いはあるが、想田作品の観察映画らしさは貫かれている。つまりナレーションなし、音楽無し、説明無しなのだ…
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マイケル・ムーア「華氏119」

 桜木町のブルク13でマイケルムーアの最新作「華氏119」を見てきた。3割くらいの入りだったろうか。平日午前中の横浜としては多い方だろう。  この映画のテーマはトランプとそれを生み出した病んだアメリカだ。いつもの突撃取材シーンはなく、今進行中のアメリカ民主主義の危機を描いている。冒頭、ヒラリー・クリントンが初の女性大統領になると誰…
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韓国映画「1987,ある闘いの真実」

 横浜のムービルでけっこう話題になっている韓国映画「1987,ある闘いの真実」(監督チャン・ジュナン 2017年)を見てきた。朝一番の平日朝一番の上映というせいか横浜という土地柄なのか客は少なかった。  1979年に独裁者朴正熙が暗殺されたあと全斗煥の軍部独裁政権が樹立されている過程で発生したのが1980年の光州事件だった。これを描い…
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映画「カメラを止めるな」

 今話「題の映画が「カメラを止めるな」を横浜西口のムービルで見てきた。ムービル中で一番大きいムービル1が8割以上埋まっていた。いくらお盆時とはいっても人気のすごさがわかる。30年前のドラえもん以来のことだ。    この完全エンタメ映画のストーリーははゾンビ映画を作ろうとする撮影チームのドタバタとだけ言っておこう。まずは見てのお楽しみ…
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映画「沖縄スパイ戦史」

 横浜伊勢崎町のジャック&ベティで三上千恵・大矢英代監督「沖縄スパイ戦史」をみてきた。タイトルから内容を想像するのはなかなか難しい。スパイの一語があるから。これは沖縄戦をテーマしたドキュメンタリー映画で、三上監督の今までの作品の延長上に必然的に生まれた作品である。  現在の沖縄ではなく沖縄戦が舞台である。必然的にインタビューは現存…
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映画「ゲッペルスと私」

 2016年に公開されたオーストリア映画「ゲッペルスと私」(原題は「A GERMAN LIFE」)を岩波ホールで見てきた。ヒトラーの右腕だったゲッペルスの秘書だったブルヒンデ・ポムデルへのインタビュー映像を中心にしながら資料映像を交えて構成されたドキュメンタリーである。インタビューの行われた2013年当時、彼女は深いしわを刻み込んだ10…
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二兎社公演「ザ・空気2」

 永井愛作・演出の二兎社公演「ザ・空気ver.2」を池袋の芸術劇場で見てきた。ver1は昨年上演されているが、テーマは同じでも筋立ては全く違う劇に仕上がっている。相変わらずの人気で客席は満席だった。女性が7割くらい?登場人物は5人。ネットテレビのジャーナリスト(安田成美)、リベラルな新聞記者(真嶋秀和)、公共放送政治部記者(馬渕英里何)…
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映画「港町」

 想田和弘監督作品「港町」を横浜のJ&Bで見てきた。熱心はファンがいるらしく土曜日の一番上映なのに20人ほどの客が入っていた。  想田監督の観察映画は普通の意味でのストーリーはない。舞台は瀬戸内海の古い古い港町の牛窓。想田監督の出身地から遠くないらしい。  同じ牛窓を舞台として前作「牡蠣工場」と比べて本作は淡々とカメラが回っている。…
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映画「焼肉ドラゴン」

 劇作として評判の高かった「焼肉ドラゴン」の映画版。監督は劇と同じく鄭義信。在日韓国人の鄭監督の体験がストーリーのベースにあるらしい。  国有地を不法占拠している朝鮮人集落の一角で1世のヨンホが妻のジョンウンと焼肉屋ドラゴンを営んでいる。2人には3人の娘と中学生の息子が時生がいる。長女静花(真木よう子)の幼なじみ哲男(大泉洋)は次女利…
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映画「万引き家族」

 カンヌ映画祭のパルムドール獲得で話題性抜群の「万引き家族」を見てきた。古ぼけた一軒屋に祖母、息子夫婦、子どもたちの三世代が一緒に暮らしている。とはいえこの家族に血縁関係はほとんどなく、祖母の年金と息子と孫の万引きが生計を支えている。連想されるすさんだ家族の光景とは裏腹に、この疑似家族は突然家族に加わった幼女ですら何となく迎え入れてしま…
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韓国映画「タクシー運転手」

 けっこう話題になっている韓国映画「タクシー運転手」をチネチッタで見てきた。監督チャン・フン、主演はソン・ガンホ。「面白くてためになる」というよりは「ためになって面白い」というべきか、歴史上の大きな問題を正面にすえながらエンタメ性を欠かさない韓国映画の面目躍如といった映画だった。そして家族の愛情(男女ではなくて)がサブテーマとして作品の…
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映画「女神の見えざる手」

 2016年のアメリカ映画「女神の見えざる手」を横浜のJ&Bで見てきた。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャスティン。ハリウッド映画はジャンルやテーマが何であれ、細部まで練りに練られているもんだと実感した映画だった。  やり手のロビイストのスローン(映画の原題はMIss Sloane)を演じているのがジェシカ・チャスティン…
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フィンランド映画「希望のかなた」

 横浜のジャック&ベティでアキ・カウリマスキ監督作品「希望のかなた」をみてきた。最近のJ&Bは広く存在が知られるようになったのかとにかく観客が増えてきて下手をすると入場できなくなるので要注意だ。  監督のカウリマスキは知る人ぞ知る人らしいが、私は名前も作風も知らないまま見にいった。ハリウッド映画や日本の「感動もの」だけが映画だと思…
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映画「否定と肯定」

 イギリス映画「否定と肯定」を見てきた。緩むことがほとんどない緊密な構成の映画にうなってしまった。これほど水準の高い映画なのに、東京で1館、神奈川で2館しか上映されていない。本気でいい映画を見せたいという情熱が大手配給会社になくなってしまったのだろうか。タイトルも得心いかない。原題は「否定」なのに邦題は「否定と肯定」、なんで?両論併記し…
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韓国映画「密偵」

 韓国映画「密偵」を相鉄ムービルで見てきた。主演はソン・ガンホ、監督はキム・ジウン。昨年韓国で750万人の観客を動員した映画だ。  時代は1920年代初頭の日帝統治下のソウル。日本の統治機関である朝鮮総督府の警察は、朝鮮独立をめざして武力闘争を行っている義烈団(指揮官をイ・ビョンホン、ソウルでの実行責任者を実力派として売り出し中の…
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映画「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー」

 瀬長亀次郎という名前は沖縄ではもはや知らない人がいないほどの伝説上の人物だが、本土では知らない人の方が多いかもしれない。この映画はタイトルそのままの生き方をした不屈の人瀬長亀次郎(1907~2001)の生涯を伝えるドキュメンタリーであり、また戦前から現在まで連綿と続く沖縄差別とそれにあらがい続けた沖縄の人々歴史を描いたものである。 …
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韓国映画「新感染」

 ちょっと遅くなったが韓国映画の「新感染」(監督ヨン・サンホ)を見てきた。時期遅れで平日とあってさすがに客は少なかった。映画はエンタメとしてよくできていた。総じてエンタメとしての総合力が韓国映画は高い。  ストーリーはゾンビものの王道で、突然発生した(どうもバイオ企業から漏れ出たらしい)新型ウィルスがパンデミックをおこし人々を恐怖…
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