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小熊英二『1968』(下)を読む
つまらない事情から下巻から読むことになってしまったが、小熊英二『1968』(新曜社)の下巻を読み終えた。本文だけで860ページ。いつまでたっても減らない超大盛りチャーハンを食べてるような気分だった。読むのも大変だけど、この分厚さの上下巻を書く体力に驚く。
下巻は全共闘時代の後期にあたる1969年以降が主な対象で、高校闘争、1969年の実力闘争の敗退、1970年のパラダイム転換、ベ平連、連合赤軍、ウーマン・リブ、結論という内容になっている。膨大な証言をもとにあの時代の青年の「気分」をかなりう...
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2009/11/20 21:40 |
野田正彰『虜囚の記憶』
精神医学者野田正彰の近著『虜囚の記憶』(みすず書房)を読んだ。重い内容の本だ。アジア太平洋戦争中に強制連行されて日本や満州で強制労働させられた人、日本軍によって慰安婦とされた女性、十数名への聴き取り調査をまとめた本である。証言している人たちはすべて80代の老人になっている。
日本の敗戦(中国の勝利と台湾の解放)からもう60年以上の時間が流れているが、戦時中に被害を受けた人たちの精神的外傷は癒えていない。不眠、突然の恐怖感、悪夢、さらには肉体の障害。彼らの多くは、60年以上の間、日本政府から...
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2009/11/18 21:00 |
普天間は民主党の試金石
普天間基地移転問題で日米の実務者協議が始まった。鳩山首相は日米合意を前提にせずというスタンスで日本側は臨むという。つまり、キャンプシュワブ(辺野古沖)への県内移転を議論の前提としないという意味だ。ここはひとつこの姿勢を断固として貫いてほしい。北澤防衛大臣のように無定見に辺野古沖しかないなんていっちゃって、手の内をさらけだしてしまう馬鹿大臣なんぞに任せてはいけない。普天間問題は、民主党が自民党とはちがうことを示す存在証明になるだけの重みがあると私は思う。
普天間の県外移転を主張するなら、じゃ...
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2009/11/17 22:38 |
天皇即位20年
昨日は天皇即位20年を記念して新宿御苑が無料だった。知人は横浜の開港資料館も無料だったという。このぶんだと上野動物園やら浜離宮やら、いろんなところがフリーだったんだろうなあ。20年に祝意を表してエグザイルが天皇の前で歌ったとか、しかもいつもサングラスをかけてる何とかいうメンバーはサングラスを外して歌ったという。(なんという卑屈な権威主義化ねえ)。でも街にはおよそめでたい空気はなかった。いつもと同じ。
今日、私より若い同僚と話しをしていて驚いたこと。「天皇陛下は……されて…」驚いたなあもう。...
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2009/11/16 22:51 |
映画「いのちの山河」
新宿武蔵野館で映画「いのちの山河 日本の青空U」というのを見てきた。あらかじめ協力金を募って政策実行委員会の手で映画を完成させるという方式で作られた映画で、とても真面目でまあオールドファッションでもある映画だった。岩手県の沢内村(現在の西和賀町)の村長をつとめた深沢さんという人の半生が映画の内容で、憲法25条の精神を具現するために、高齢者医療の無料化、乳幼児死亡ゼロを日本で一番早く達成するまでの苦労を描いている。勉強になりました。西和賀町には深沢さんの記念館もあるそうで、四季折々の季節感あ...
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2009/11/15 16:59 |
肉食系の学者小熊英二
最近は本を買わないことにしている。この先そうは長くはないのに、本を大量に残されたら家族が始末に困るだろうと思うから。多少不便でも図書館で借りることが多い。それでちと困ったことになった。小熊英二の近刊『1968』の上下を予約していたのだが、何と下巻が先に借りられることになってしまったのだ。これが小説だったら下巻からかりるなんてことはありえないね。でも、これは社会思想史の本なので、下巻から読んでも何とかつじつまがあうだろうと勝手に決めて、下巻を借りてきてしまった。
ところでこの『1968』は下...
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2009/11/14 21:31 |
三浦しをん『神去なあなあ日常』
若い人に人気があるという三浦しをんの作品を初めて読んだ。実は三浦しをんが男か女かも知らなかった(女だった)。読みやすい文章で、あっという間に読めてしまった。さて感想はというと、まあ面白い、けど私には響くものはないなあといったところ。
この小説は、さしたる目的もなく生きていた少年が、周囲の勝手なお膳立てのせいで三重県の山奥の村で林業の修行をすることになり、そこできちんとして輪郭をもって生きている人たちに出会い、成長していくといった内容だ。この小説が若い子にうけているとしたら、(林業修行に出さ...
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2009/11/12 22:33 |
今年の紅葉
今朝、雨が降っているのに自転車で駅まで行った。自転車を走らせながら路面を見ると、ケヤキの葉っぱがいっぱい落ちていて、見上げてみるとケヤキが鮮やかに色づきはじめていた。ケヤキは黄色だったり赤みがかったり、木によって色がちがうのが面白い。銀杏も木によっては黄金色のものも見かけるようになった。ケヤキの紅葉は今週が見頃になりそうで、銀杏はまだこれから楽しめるのだろうし、モミジは例年より早いとはいっても下旬にならないと紅くはならないだろう。
今週末あたりからは紅葉をもとめてあちこちさまようシーズンに...
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2009/11/11 22:22 |
鳩山政権の人気やや落ち
鳩山内閣の支持率が5ポイントほど下がったとNHKの調査結果では出た。まあ、どこが調査しても同じようなもんだろう。それでも60%くらいの支持率はあるし、対抗馬の自民党がおよそ存在感がないから、麻生内閣のような支持率激減には当分はならないんだろう。
支持率がやや落ちた理由ははっきりしている。腰が据わらないからだ。官房機密費を公開しろといっていたのに政権を握ったら非公開のまま、普天間は県外移設といっていたのに雲行きがおかしい、95兆円の概算要求を切り込めるかどうかもわからない、まだまだあるし、も...
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2009/11/09 21:59 |
映画「母なる証明」
久しぶりに映画を見た。実は昨日新宿で見ようとでかけたのに満席であきらめた映画で、韓国のポン・ジュノ監督の「母なる証明」。ポン・ジュノの作品は「殺人の追憶」「グエムル」と見ていて、韓国を代表する監督の一人だと思っていたから、期待して映画館に行った。最初の上映回とあって映画館はがらがらだった。新宿の昨日の混雑ぶりは何だったのか。
主演は韓国の大ベテラン、キム・ヘジャが母親役、ちょっと頭の足りない息子をウォンビンが演じる。女子高生殺害事件の犯人にされた息子を救うために、母親が真犯人捜しに奔走し、...
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2009/11/08 17:17 |
花のいのちは短くて
「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき」新宿区落合の林芙美子記念館に行ってきた。昔は郊外だった落合も今は住宅の密集地だ。「放浪記」の印象が強い芙美子の家なら、こじんまりとした姿を連想するが、どっこい300坪の敷地に今なら数億円相当の金をかけた、凝りに凝った和風住宅だった。芙美子は早死にしたから忘れられているが、大流行作家だったのを実感。設計から素材まで芙美子がこだわった家は昭和モダンのシンプルな意匠で隅々にまで金を惜しまないぜいたくな建物だ。やるなあ、と感心した。金はこういう風に使いたい...
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2009/11/07 17:51 |
野田正彰『教師は二度、教師になる』
正式な発売は今月20日になる本で、野田正彰著『教師は二度、教師になる』(太郎次郎エディタス 20000円)を読んだ。ちょっと気分が重くなる本だ。2003年の10・23通達発出以来、都教委は卒業式や入学式で日の丸・君が代の強制に反対して不起立をしたり、君が代を不伴奏した教員400名以上を処分してきた。1回の不起立で戒告、2度目で減給、さらには停職へとエスカレートしていく、全国でも例を見ない非情な処分を繰り返してきた。
日の丸・君が代の強制に反対して不起立をする人というと、いかにも闘士・活動家...
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2009/11/06 21:28 |
谷根千散歩
年輩の友人たちと谷根千を少々歩いてきた。不忍通り言問通りは車の音がうるさいが、一足路地に踏みいると静かな住宅街がある。戦災に遭わなかったので古い家が残ると言われていたけど、今は立て替えが進んだり、マンションになったりで変貌著しい。サトウハチロー旧宅跡も駐車場になっていて説明のプレートがあるだけ。おばけ階段を降りようと思ったのに、どうにも見つからない。あの狭い階段はどこへ行ってしまったのだろう。路地を抜けてS坂下に出て根津神社に入った。若い女の子が根津名物の鯛焼きをぱくついていた。私たちと同じよ...
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2009/11/05 22:33 |
山登りの後遺症
箱根の金時山はよかった。でも後遺症に苦しんでいる。山を下っている途中で「うん?」という感じはしていたのだが、小田原の駅構内をの階段を降りていて右膝に痛みがあるのがわかった。もともと悪かった左膝をかばって歩いていたら右膝を痛めたらしい。ネットで「膝の痛み 登山」で検索したら、同じ症状の記事がいっぱい見つかった。要するに老化で膝の軟骨が摩耗してしまい、そのために間接がきしんで痛むということらしい。
せっかく山登りを再開したのに、とほほ。対症法は何とかいうサプリを飲む、サポーターを使うか何とかい...
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2009/11/04 22:05 |
金時山から富士山
天気予報も晴れを約束していたので箱根の金時山に登ってきた。金時神社からのコースはかなりきつい上りをぐいぐいと高度をかせぐ。昨日降った雪がまだ枯葉の上に残っていた。残念ながら富士山は山頂につくまで見えない。そのかわり、山頂に出たとたんにどーんと富士山は飛び込んでくる。いやおみごと。昨日からの寒さで一層白くなった富士山のほか、箱根の連山、丹沢、遠くは甲斐駒ヶ岳や北岳までみえた。さほど広くもない山頂は人でいっぱい。金時娘の小屋でそばを食べようと思ったらこちらは満員、もう一軒は空いていたのでこちら...
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2009/11/03 15:03 |
中島みゆきの紫綬褒章
中島みゆきと紫綬褒章、このミスマッチに思わず我が目を疑った。紫綬褒章というのは「芸術や芸能での長年の功績ある者」に対して贈られるのだそうで、芸能界なら歌舞伎俳優や落語家というジャンルの人のイメージが強くて、中島みゆきじゃあないだろと直感的に思ってしまう。同じ歌手でも島倉千代子か都はるみなら、なるほどとも思うけど。中島みゆき57歳、長年の功績…まあ文句はないけど。ユーミンより国民的と国が認めたということになるのか。本人も「喜んで」といってるみたいだから、いいんだけどね。そう、何かひっかかるとした...
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2009/11/02 22:49 |
小室等という人
昨日10月31日に、「日の丸・君が代」の強制に反対する10・31集会が三宅坂の社会文化会館であった。この集会の特別ゲストとして小室等さんに来てもらってミニライブ・コンサートを開いた。小室さんの出番は3時半過ぎなのに、12時にはギター1本を背負ってひょうひょうと会場に姿を現した。初老のどこにでもいそうなおじさんの雰囲気だったのだけど、声出しとマイクの調整でステージに立つと、プロの表情になるのはさすがだと思った。
ミニライブ・コンサートではNHKドラマ「蝉しぐれ」のテーマや「自由という美しい言...
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2009/11/01 21:01 |
タイムリーな東京新聞の普天間基地報道
今日の東京新聞の特集(こちら特報部)は、普天間基地の移設問題を取り上げていた。民主党政権の腰が定まらなくて、政権の座に着くと「所詮は民主党、期待するのが無理だったか」と思っている人は多い。そもそも普天間基地がどの程度重要なのかと疑問に感じている人も少なくないだろう。そういう疑問に今日の東京新聞は答えている。
普天間の移設は1995年の少女暴行事件よりはるかに前の1960年代から事案になっていて、米軍が要望していたのは数十メートルの滑走路をそなえた普天間よりはるかに小さな規模のものだったとい...
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2009/10/30 21:56 |
田中優子『カムイ伝講義』
田中優子の『カムイ伝講義』を読んだ。昨年出た本で、題名から予想されるような『カムイ伝』についてのうんちく本ではない。さすが近世文化史の専門家らしく、『カムイ伝』から読み取れる近世社会のあれこれを、まあ啓蒙する内容の本だ。最近の大学生に近世社会のイメージを持ってもらう材料として『カムイ伝』が一番適当だということになるらしい。とはいっても、『カムイ伝』を読む大学生がどれほどいるのかなあとも思うのだが。本の内容は、そう特別なことを言っているわけではなくて、近世社会概論として面白い本といったところか。...
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2009/10/28 22:40 |
Windows7パソコンをいつ買おうか
今使っているパソコンは6年前に買ったものでOSはXP。1年以上前からうんうんうなり始め、いつぷっつんするかわからない状態なので、データはまめにバックアップする習慣が身についてしまった。そのうえ、ウィルスバスター2009を入れたらマシンのスペック不足で、あきれるほど動きがのろくなってしまった。ストレスがたまる一方で、それならと新品に買い換える気がなかったわけでもなかったのだが、VISTAが短命に終わると聞かされていたので、ついつい買い換えを我慢してしまい、そこにようやくWindows7のおでまし...
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2009/10/27 21:13 |